下記の通りコロキウムを企画致しました。講演者の方には、学生や分野の違う方にもわかるレベルから始めて下さるようにお願いしてあります。是非ともご参加下さいますよう、ご案内申し上げます。

なお、今後の予定については www.phys.aoyama.ac.jp/seminars/seminar_cover.html を御覧下さい。 また理工学部キャンパスへの交通についてはwww.phys.aoyama.ac.jp/maps/map_cover.htmlを御覧下さい。
 

講演者：森永　実　氏（電気通信大学・レーザー新世代研究センター）

日時： １１月２６日（金）　午後４時半から
場所： 青山学院大学　理工学部（世田谷キャンパス）　一号館　５階　１５３８号室

講演題目： 中性原子のレーザー冷却と原子波操作
要旨：
1980年代に始まったレーザー冷却の技術の発展により、 近年では中性原子を比較的容易に数10μK程度に冷やすことができ、 レーザー冷却を更に押し進めて実現されたアルカリ原子のボーズ・アインシュタイン凝縮体を作る方法では100nK程度の温度の原子集団が得られている。 これらの極低温原子は可視光程度のドブロイ波長を持つため、 これまで夢物語であった実用的な原子干渉計を作ることや原子波の操作といったことが実現されつつある。 ここではレーザー冷却の原理を簡単に説明した後、 原子線ホログラフィーと原子波操作の２つのトピックを紹介する。 また原子波干渉計の一般相対論の検証等への応用についても触れる予定である。