1999年度 第2回
下記の通りコロキウムを企画致しました。講演者の方には、学生や分野の違う方にもわかるレベルから始めて下さるようにお願いしてあります。是非ともご参加下さいますよう、ご案内申し上げます。
(1) 三角格子上の反強磁性ハイゼンベルグ模型と多体交換模型
(2) [SrCu2(BO3)2のモデルと思われる] Shastry-Sutherland格子上の反強磁性ハイゼンベルグ模型
(3) [CaV4O9のモデルと思われる] 1/5-depleted 格子上の反強磁性ハイゼンベルグ模型
この3つの系では磁性励起の種類が異なり、特に(2)と (3)の系の低エネルギー励起には量子効果が重要である。 磁性粒子についての有効ハミルトニアンを議論することにより、 これら3つ全てで磁化プラトーが出現し得ることが分った。 いずれの場合も磁場をかけることにより生じる磁性粒子(励起)が Commensurateになる密度の時に粒子間斥力によりInsulator-Superfluid転移を 起こすことが分る。この転移が磁化プラトーとして観測される。 これまで実験で観測されていない磁化プラトーの出現を予言しつつ、 磁場によって引き起こされる相転移の振る舞いを議論します。
共催・青山学院大学 理工学会 物理学分科会