講演者:大平 豊 氏(青山学院大学理工学部) 日時:9月 28日(金) 午後4時30分から 場所: 青山学院大学 理工学部(相模原キャンパス)L棟6階 L603室 題目: 「宇宙線の源と加速の伝搬」 要旨: 今年、宇宙線が発見されて100周年目である。宇宙線とは、 宇宙から地球に降り注ぐ高エネルギー粒子である。地球に降り注 ぐ宇宙線のエネルギースペクトルは、10の10乗eVから10の20乗eV まで、10桁にわたってベキ型を示す。宇宙線は、宇宙のどこかで作 られ、加速され、地球まで伝搬してくる。宇宙線は、星形成領域の 電離度を決めたり、元素の1つホウ素の重要な供給源であったりと 重要な存在である。また宇宙線が雲の生成や気候変動に重要と主張 する研究者もいる。宇宙線の発見から100年が経つが、未だその源 と加速機構、ベキ型のエネルギースペクトル形成機構は解明されて いない。本講演では、宇宙線の源と加速・伝搬の標準シナリオと、 最近の観測結果と宇宙線の標準シナリオとの矛盾、その矛盾を解決 する我々の研究を紹介する。 ---------------------------------