講演者:宮本 英昭 氏(東京大学総合博物館) 日時:4月 20日(金) 午後4時30分から 場所: 青山学院大学 理工学部(相模原キャンパス)L棟6階 L603室 題目: 「小惑星イトカワの形成過程と進化」 要旨:  はやぶさ探査機は、幅300メートル程度しかない小さなS型小惑星、イト カワの調査に成功した。持ち帰ったサンプルの分析などから、この小惑星は 普通コンドライトと呼ばれる隕石と同じ成分の物質で構成されていることが 明らかになったが、このことは、太陽系に100万個存在しているとされる 小惑星を効率的に探査するための戦略を練るうえで、極めて大きな意義を 持っている。今回の講演ではまず、人類が小惑星について、これまでに得た 知見について整理した上で、はやぶさの観測によって明らかにされたこと と、その意義について解説する。さらに現段階でもっともらしいと考えられ ているイトカワの形成史を示すとともに、イトカワ形成後の表面状態の進 化、さらには小さな小惑星の表層環境について議論したい。 ---------------------------------