講演者: 西山 享 氏(青山学院大学理工学部) 日時:5月 1日(金) 午後4時30分から 場所: 青山学院大学 理工学部(相模原キャンパス)L棟6階 L603室 題目: 「球面調和関数と表現論」 要旨:  球面調和関数は球面上の関数でラプラシアンによって消される ような関数である。このような関数は球面上の L^2 関数の基底を与えることが 古典的によく知られている。また、ユークリッド空間上の関数は球面調和関数と 動径方向にのみ依存する関数の積(の一次結合)として表わされることもよく知 られている。 講演ではこのような調和関数の一般化について述べ、それがどのように表現論に 用いられるのかを概観したい。具体的には dual pair と呼ばれる Howe の双対 性理論の紹介と、冪零錐の導入や極小表現(調和振動子表現)の紹介、また有限 群論への応用などについて述べる。 ---------------------------------