講演者: 山口 哲生 氏(東京大学大学院工学系研究科) 日時:12月 5日(金) 午後4時30分から 場所: 青山学院大学 理工学部(相模原キャンパス)L棟6階 L603室 題目: 「粘着性ゲルのすべり摩擦におけるグーテンベルグ−リヒター則」 要旨:  高分子ゲルのようなやわらかい物質を平滑基板上ですべらせる と,時空間的に不均一なスティック−スリップ運動が生じること が知られている.最近我々は,粘着性ゲルシートの一端を掴んで ガラス基板上で引っ張ると,ある引張速度(すべり速度)を境に スティック−スリップ運動が規則的な振る舞いからカオス的な 振る舞いへと転移することを見出した.また,1回のスリップ イベントにおける摩擦力降下量の頻度分布が低引張速度でべき乗 分布(地震学におけるグーテンベルグ−リヒター則)に従い,べき 指数が引張速度とともに変化することなどが分かった.  本発表では、実験のデモを交えながら、上記現象に関する実験, 理論,数値シミュレーションの結果(途中経過)を報告する予定 である. ---------------------------------