講演者: 中山 裕道 氏(青山学院大学理工学部教授) 日時:5月 9日(金) 午後4時30分から 場所: 青山学院大学 理工学部(相模原キャンパス)L棟6階 L603室 題目: 「力学系の極小性と位相的等質性との関係について」 」 要旨:   時間とともに変化していく現象を,数学はどのように解析するので あろうか.力学系理論では,現象を常微分方程式や漸化式で表し,そ の解の定性的な性質を調べることにより,解析を行う.本講演では, ローレンツ水車を例にとり,どのようにローレンツ水車からローレン ツ方程式が導出されるのか,また,それがカオス的になっていること を数学的にどのように証明するのかについて解説するところから始め る.力学系の難しさは,ある意味,極小集合と呼ばれる中核の部分集 合上の力学系の難しさで決まる.最近の話題として,連結ではあるが 局所連結でない極小集合上の力学系について解説し展望する. ---------------------------------