講演者: 羽田野 直道 氏(東京大学生産技術研究所准教授) 日時:10月 12日(金) 午後4時30分から 場所: 青山学院大学 理工学部(相模原キャンパス)L棟6階 L603室 題目: 「スピン軌道相互作用の非可換ゲージ場理論と完全スピンフィルター」 要旨:  半導体接合面の電子ガスにスピン軌道相互作用がある場合が注目を集めています。 ここではまずスピン軌道相互作用が非可換ゲージ場理論を使って解析できることを 示します。これによって、ベクトルポテンシャルとスピン軌道相互作用がそれぞれ 独立に Aharonov-Bohm 位相と Aharonov-Casher 位相を生むことがわかります。  次に、上の結論を用いて完全スピンフィルターが構成できることを示します。 完全スピンフィルターとは、一方からスピンの混ざった電流を入れても、他方からは 片方のスピン成分しかない電流が出てくるような干渉路です。そのような干渉路を 構成するための具体的な条件を示します。  なお、できるだけ予備知識が不要な形でお話しします。 --------------------------------- 共催: 青山学院大学 理工学会