講演者： 萱沼 洋輔 氏（大阪府立大工）
日時： ９月　２９日（金）　午後４時３０分から
場所： 青山学院大学　理工学部（相模原キャンパス）Ｌ棟６階　Ｌ６０３室

題目： 「非断熱位相制御を用いたqubit操作」

要旨：
２回連続Landau-Zener非断熱遷移の際の干渉効果が、最近、ジョセフソン
qubitにおいて、ついに観測された[1]。われわれは、以前から複数回の
Landau-Zener型準位交差の位相干渉効果に着目し[2]、これを利用したqubit操
作(correlated Landau-Zener gate, CLZ)の提案を行ってきた[3]。コロキウム
では、Landau-Zenerの遷移行列について解説をしたのち、位相干渉のある
Landau-Zener遷移に関する２、３の話題[4]を紹介し、現在進行中のゆらぎに
よるデコヒーレンスに対してrobustなCLZの時間波形デザインの研究について
お話する。

[1] M. Sillampaa et al., Phys. Rev. Lett. 96, 187002 (2006).
[2] Y. Kayanuma, Phys. Rev. A50, 843 (1994).
[3] K. Saito and Y. Kayanuma, Phys. Rev. B70, 201304 (2004).
[4] Y. Kayauma and Y. Mizumoto, Phys. Rev. A62, 61401 (2000).

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共催：　青山学院大学　理工学会