講演者: 大沢 明 氏(上智大理工) 日時: 12月  9日(金) 午後4時30分から 場所: 青山学院大学 理工学部(相模原キャンパス)L棟6階 L603室 題目:「スピンギャップ系TlCuCl3における磁場・不純物・圧力誘起磁気相転移」 要旨: 化合物絶縁体TlCuCl3ではS=1/2を持つCu2+がダイマーを形成しており、 磁気測定の結果から基底状態が非磁性スピン一重項状態で励起三重項 状態との間に有限なエネルギーギャップが開いている、いわゆるスピン ギャップ系であることが分かっている。そして、この系に磁場印加・ 不純物ドープ・圧力印加すると、基底状態が磁気的になり低温で 磁気秩序化する、いわゆる量子相転移を起こすことが、ここ最近 4,5年の研究において分かった。 今講演ではこれまで得られてきた実験結果を元に、TlCuCl3の磁気量子 相転移について紹介したいと思う。 --------------------------------- 共催: 青山学院大学 21世紀COEプログラム