講演者: 坂井 徹氏(東北大理) 日時:  1月16日(金) 午後4時30分から 場所: 青山学院大学 理工学部(相模原キャンパス)L棟6階 L603室 題目:「低次元量子スピン系の磁場誘起現象」 要旨: 巨視的な量子効果が観測される系として、ハルデン系、 スピンパイエルス系、スピンラダー系等の低次元量子 スピン系が注目されている。近年の強磁場技術の進歩 により、強磁場によってこれらの系のスピンギャップ が消失する、あるいは新たなギャップが誘起される量子 相転移が観測されるようになった。そこで、これらの系 が示す磁場誘起現象について、理論的・数値的に解析 した結果を、これまでの実験結果を交えながら報告する。 具体的には、(1)S=1反強磁性鎖(ハルデン系)の磁場 誘起相転移、(2)磁場誘起ギャップによる磁化プラトー (磁化の量子化)、(3)一次元スピン系のスピンフロッ プ転移、(4)フラストレーション系のインコメ秩序等に ついて、なるべく平易に解説する予定。 --------------------------------- 共催: 青山学院大学 21世紀COEプログラム 講演タイトル: 要旨: