青山学院大学 物理学科 コロキウム

2002年度 第3回

下記の通りコロキウムを企画致しました。 講演者の方には、学生の方にもわかりやすいご講演をお願いしてあります。 是非ともご参加下さいますよう、ご案内申し上げます。

なお、今後の予定については www.phys.aoyama.ac.jp/seminars/ を御覧下さい。 また理工学部キャンパスへの交通についてはwww.phys.aoyama.ac.jp/maps/を御覧下さい。
 

(世話人・羽田野 直道・学外からは03-5384-2642・学内からは23107)



講演者:伊藤 雅彦 氏(青山学院大学・数学教室)

日時: 4月25日(木) 午後4時半から[いつもと曜日が異なります]
場所: 青山学院大学 理工学部(世田谷キャンパス)1号館 5階 1538号室

講演題目:ワイル群の対称性をもつジャクソン積分の無限積表示について
要旨:微分積分学でよく知られているように、ベータ関数はガンマ関数の積で表示できる。 ベータ関数を多重積分に拡張したものの一つとしてセルバーグ積分が知られており、セルバーグ積分もガンマ関数の積で表示できる。 セルバーグ積分は対称群の作用により不変であり、この対称群をワイル群に置き換えることによって、さまざまな多重積分が定義できる(ワイル群の対称性をもつジャクソン積分と呼ぶ)が、それがいかなるガンマ関数の積になるかを紹介する。 本講演では、「q-解析」といわれる手法を使っていかに上記の事実が証明されるのかをベータ関数を例にしながら紹介する。


共催・青山学院大学 理工学会 物理学分科会