青山学院大学 物理学科 コロキウム

2001年度 第14回

下記の通りコロキウムを企画致しました。講演者の方には、学生や分野の違う方にもわかるレベルから始めて下さるようにお願いしてあります。是非ともご参加下さいますよう、ご案内申し上げます。

なお、今後の予定については www.phys.aoyama.ac.jp/seminars/ を御覧下さい。 また理工学部キャンパスへの交通についてはwww.phys.aoyama.ac.jp/maps/を御覧下さい。
 

(世話人・羽田野 直道・学外からは03-5384-2642・学内からは23107)
(この連絡を定期的に受け取りたい方は世話人までご連絡下さい。)



講演者:本田 泰 氏(室蘭工業大学・情報工学科)

日時: 10月18日(木) 午後4時から [いつもと曜日・時間が異なります]
場所: 青山学院大学 理工学部(世田谷キャンパス) 一号館 5階 1538号室

講演題目: 2次元ネットワーク上のオブジェクトに対する交通流モデルの相転移
要旨: 2次元ネットワーク上を3つの方向に移動できるオブジェクトが確率的に方向を 変えながら移動する交通流モデルを考える.このモデルは,都市などにおける実際 の交通を抽象的にモデル化したものと考えることができるであろう.いっぽう,最 近,大規模並列計算機の研究においては,数千ノードの結合網における適応ルーティ ングが問題となっている.本研究(モデル)はこのような問題に対する基礎的な知見 をあたえるとも考えられる.

具体的には,正方格子上に4種類のオブジェクトを導入し,それぞれのオブジェ クトは主に進もうとする方向をもつが,それ以外に2つの方向に進行方向を変える こともできる.オブジェクトの密度を増加させることにより,交通流は,自由移動 相から渋滞相へ転移する.しかし,Bihamらによって見出された2方向モデルの示す 渋滞相とは異なるタイプの渋滞であることが明らかになった.


共催・青山学院大学 理工学会 物理学分科会