青山学院大学 物理学科 コロキウム

2001年度 第11回

下記の通りコロキウムを企画致しました。講演者の方には、学生や分野の違う方にもわかるレベルから始めて下さるようにお願いしてあります。是非ともご参加下さいますよう、ご案内申し上げます。

なお、今後の予定については www.phys.aoyama.ac.jp/seminars/ を御覧下さい。 また理工学部キャンパスへの交通についてはwww.phys.aoyama.ac.jp/maps/を御覧下さい。
 

(世話人・羽田野 直道・学外からは03-5384-2642・学内からは23107)
(この連絡を定期的に受け取りたい方は世話人までご連絡下さい。)



講演者:柴崎 徳明 氏(立教大学・理学部)

日時: 9月28日(金) 午後4時半から
場所: 青山学院大学 理工学部(世田谷キャンパス) 一号館 5階 1538号室

講演題目: マグネターの発見と新たな問題
要旨: 1015 G という超強磁場の中性子星が発見され、マグネターと呼ばれている。 この異種の中性子星は、X線・ガンマ線を繰り返し爆発的に放射している。 また、パルサーにもなっている。 この特異で激しい活動のエネルギー源は何であろうか。 ふつうのパルサーとは異なり、回転がたいへんに遅く、回転のエネルギーではあり得ない。 最も高い可能性は、超強磁場そのものである。 では、磁場のエネルギーがどのように解放されるのであろうか。 また、この超強磁場のなかでは、新たな量子論的効果がみえてくる可能性も指摘されている。 マグネターの登場は中性子星の研究に新たな展開をもたらし、その理解を大きく前進させるものと期待される。 ここではマグネターの性質や磁場のエネルギー解放について紹介する。


共催・青山学院大学 理工学会 物理学分科会