青山学院大学 物理学科 コロキウム

2000年度 第14回

下記の通りコロキウムを企画致しました。是非ともご参加下さいますよう、ご案内申し上げます。

なお、今後の予定については www.phys.aoyama.ac.jp/seminars/ を御覧下さい。 また理工学部キャンパスへの交通についてはwww.phys.aoyama.ac.jp/maps/を御覧下さい。
 

(世話人・羽田野 直道・学外からは03-5384-2642・学内からは23107)



講演者:吉田 篤正 氏(理化学研究所・宇宙放射線研究室)

日時: 7月14日(金) 午後4時半から
場所: 青山学院大学 理工学部(世田谷キャンパス) 一号館 5階 1538号室

講演題目: γ線バーストの謎と最近の研究成果
要旨:
γ線バーストは謎にみちた高エネルギー天体現象と長らく見なされてきたが、1997年 にバーストの残光現象が発見されて以来急速に理解が進んでいる。ハッブル宇宙望遠 鏡やKeck望遠鏡のような大規模望遠鏡の観測により、現在では数10〜100億光年と いった宇宙論的遠方で発生する大爆発であることがはっきりしてきた。このような詳 細観測には、先ずX線観測衛星による迅速観測の成功 が決め手になる。イタリアのSAX衛星、日本の「あすか」衛星などが重要な役割をに なっている。γ線バーストという天体現象の謎と最近の研究成果、その研究を可能と したスペース天体物理実験、また現在準備中のγ線バースト観測専用衛星HETE-2のユ ニークな特徴などについて紹介する。