第18回 林忠四郎記念講演会

  • 佐々木節
「重力波天文学の夜明け」

講演内容:

2016年2月にアメリカの重力波観測チームLIGOが、ブラックホール連星の合体過程からの重力波を観測したことを発表し、 重力波を使った天文学・宇宙物理学が夜明けを迎えました。 この大発見に対して2017年度ノーベル物理学賞が3名の科学者に与えられたことは記憶に新しいところです。 また、2017年10月には中性子星連星の合体過程が、重力波だけでなく、ガンマ線から電波までの様々な波長の電磁波でも観測されたとの発表があり、世界を驚かせました。本講演では、重力波とは何か、重力波で何がわかるか、など生まれたばかりの重力波天文学についてお話しします。

(右画像:NSF LIGO Sonoma State University / A. Simonnet)

略歴

1952年 神奈川で生まれる
1976年 京都大学理学部卒業
その後、同大学院・林研究室で宇宙物理学、一般相対論を研究
1981-1986年 日本学術振興会奨励研究員、京都大学理学部助手を務める
1986-1990年 広島大学理論物理学研究所助教授
1990-1995年 京都大学基礎物理学研究所助教授、京都大学理学研究科助教授を務める
1995-2003年 大阪大学理学研究科教授
2003-2018年 京都大学基礎物理学研究所教授
2013-2017年 京都大学基礎物理学研究所所長を務める
2018年- 東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構特任教授

受賞歴

1997年ー日本天文学会林忠四郎賞
1997年ー日本物理学会論文賞
2007年ーフンボルト賞
2010年ーDaiwa Adrian Prize

このページを閉じる