講演者: 坂東昌子氏(愛知大学) 日時:  6月 13日(金) 午後4時30分から 場所: 青山学院大学 理工学部(相模原キャンパス)L棟6階 L603室 題目:「性の起源と性差」 要旨: 「地図を読めない女、話を聞けない男」とか「女の脳・男の脳」とか いろいろな本が出るようになりました。一方では「女は作られる」という ボーボワール以来のジェンダーの信念にもとづくさまざまな主張がなされています。 しかし、性差を科学としての側面研究している事例もいくつか出始めている。 こうした科学としての成果を取り入れた国際的な動きは、シュルロと生物学者モノ− が主催した「女性とは何か」というシンポジウムが開かれたのは、1976年である。 このシンポジウムは、初めて社会学的な視点と自然科学の知見を融合させる総合的な アプローチであった。それ以後、多くの性差研究がでているが、まだ、こうした大掛 かりなシンポジウムや取り組みをまとめる動きは出ていない。日本でもいろいろな研究が 行われているが、日本で、いつかこうしたシンポジウムを開催することもは大きな意義が あり我々の目標でもある。ここでは、こうした最近の動きをまとめてみたい。